10年後も元気でいるために。『私の取扱説明書』は自分でつくっていく
今日9月9日は、五節句のひとつ「重陽の節句」。
菊の花を飾ったり、菊酒をいただいたりして、無病息災や長寿を願う日なんだそうです。
「長く元気でいられますように」
そんな願いが込められた日だと知って、最近ずっと考えていたことと重なる気がしたので、今日はその話を書いてみようと思います。
考えていたのは、
「10年後も元気でいるために、今できること」
について。
ちゃんと食べる。
ちゃんと寝る。
姿勢を整える。
夜はカラダをリセットして、朝はスイッチを入れる。
そんなことをあれこれ考えていたんですが、話を掘り下げていくうちに、
「あれ?大事なのって、健康法をたくさん知ることじゃないのかも」
と思うようになりました。
だって、私たちはもう、たくさん知っているんですよね。
ちゃんと寝た方がいい。
バランスよく食べた方がいい。
疲れたら休んだ方がいい。
そんなこと、たぶん多くの人が知っています。
でも、
「疲れたら10分でも座って休んだらいいよ」
と言われても、昔の私は、
「10分座ったくらいで、この疲れは取れないし」
「一度座ったら、もう立てなくなるかもしれない」
なんて思っていました🤣
だから、
「あとちょっとだけ」
「これが終わってから」
と、その場をやり過ごす。
そして、その「あとちょっと」を何度も繰り返す。
休んだ方がいいことを知らなかったわけじゃないんです。
疲れていることにも、たぶん気づいていた。
でも、その感覚より「やらなきゃ」を優先していたんだと思います。
「今日は家族を優先する。でも、私は本当は疲れている」
と分かっていることと、
自分の疲れそのものを、なかったことにすること。
これは似ているようで、全然違うと思うんです。
家族を優先する日があっていい。
仕事を頑張る日があっていい。
踏ん張らないといけない日だってある。
でも、そんな時にも、
「私、今日は疲れてるんだな」
と、自分のこともちゃんと知っておく。
それだけでも違うんじゃないかな、と思います。
以前の私は、
「この人はどう思ったかな」
「嫌われなかったかな」
と、相手を優先して自分は後回し。
人間関係だけじゃなく、カラダとの関係も同じだったのかもしれません。
整体やサロンで、
「ここ、すごく凝っていますね」
と言われて、
「え?凝ってますかねぇ?」
となる。
そんな場面に出会うことがあります。
自分のカラダなのに、自分ではよく分からない。
専門家に教えてもらう。
数値を見せてもらう。
もちろん、それもいいと思います。
私だって専門家の力を借りるし、便利なものには頼っていいと思っています。
でも、誰かに教えてもらう前に、
「今日の私、どう?」
と、自分に聞いてみる。
これが、とても大事なんじゃないかなと思うようになりました。
とはいえ、
「カラダの声を聞きましょう」
と言われても、
そのカラダが何を言ってるのか、そもそも分からんのよ🤣
という話でもあるんですけどね。
だから、最初から分からなくてもいいんだと思います。
ちょっと触ってみる。
鏡で見てみる。
動かしてみる。
「あれ?今日はちょっと重いかな」
「右と左で違う気がする」
そんな小さな「あれ?」を集めていく。
「昨日、何してたっけ?」
「冷たいものばかり飲んでたからかな」
と思ったら、今日は温かいものにしてみる。
「最近動いてなかったな」
と思ったら、少しだけ動いてみる。
そしてまた、
「どう?」
とカラダに聞いてみる。
正解じゃなくていい。
違ったら、また変えてみたらいい。
そうやって少しずつ、
「私はこうすると調子がいいみたい」
「これは私には合わないみたい」
ということが分かってくる。
昔、あんなに欲しかった「私の取扱説明書」。
今になって思えば、誰かにもらうものじゃなかったのかもしれません。
毎日の小さな「あれ?」を集めながら、時間をかけて自分でつくっていくもの。
しかも完成はしません🤣
年齢も、暮らしも、環境も変わるから、そのたびに更新していけばいい。
10年後も元気でいるために必要なのは、
正しい健康法をたくさん知ることより、
自分との付き合い方を少しずつ知っていくことなのかもしれません。
無理も我慢も、頑張ることも、もうたくさんやってきたから。
まずは、
「今日の私、どう?」
って聞いてみる。
分からなかったら、
「今日は分からないなぁ」
でもいい。
それも、自分の取扱説明書の1ページ。
カラダの正解を探すより、
カラダと対話できる自分になる。
今日9月9日、重陽の節句。
菊にあやかって「長く元気でいられますように」と願いながら、
10年後も軽やかに暮らしているために、
今日の自分のカラダを、ちょっと気にしてみる。
そんなところから、一緒に始めてみませんか。
鍼灸やどりぎでも、ただカラダを整えるだけではなく、
「今日の私、どうかな?」と、自分のカラダを知っていく時間も大切にしていきたいと思っています。